真夏の静謐・曼殊院 with ORENO PAN ②
ORENO PANを出発し、本日の目的地・曼殊院に向かいます。
ここから、距離としてはたいしたことないのですが、地図上では確か結構東に入り込んだところだったような・・・。
一乗寺あたりなら、東に行くというのは、東山の勾配に突入することを意味します。
「詩仙堂もかなりふぅふぅ言ったけど、それよりはどうかな・・・どうかなあ、どう・・・
」
こ、これは・・・(涙)
(A=曼殊院 B=詩仙堂) だいぶ東でしたー![]()
![]()
坂を上るほどに「ほんとに行くの?絶対?何で?」と自問し、くじけそうになりながらかなり登って登って、やっと到着。
春秋、特に紅葉で有名な曼殊院は、代々皇族が住職を勤めていたので「曼殊院門跡」と呼ばれます。
先日、桂離宮に行きましたが、その造営者の息子さんがこちらを造ったとのこと・・・中には桂離宮のような規模ではないものの、桂棚や扇の形をした引き手など、意匠のそこここに共通点があります。
境内は、屋内も庭も写真撮影禁止なので、紹介できる内部の写真はありません。。。
ちなみに毛氈(もうせん、よくお寺の縁側に敷いてある赤い敷物ですね)に座りこむのもNG。きっと秋の観光シーズンは人がひしめき合っているんだろうなあ。もしくは、高貴なお寺だからでしょうか?
名刹とはいえ、さすがに盛夏の山あい、人影もまばらです。
汗を拭いて、一息つきました。
大書院から柱にもたれて庭を眺めていると、聞こえるのは無数の蝉の声。
木々の枝の間をそよいだ風が、池を通ってそのまま体を包みます。
知らない人が苦労して造った、そして誰かによって苦労して守られている建物・庭。
ご本尊に手を合わせ、上之台所(貴人をもてなすために設けられた、通常の台所とは別にある門跡ならではの遺構。残っているのはここだけだそうです)を見学し、すっかり穏やかな気分になって、玄関に向かいました。
靴を履いて、受付でお願いしていた御朱印を受け取るべく建物の外に出ると、可愛らしいものが。
木の切り株の中から可愛らしい草花、それからちょっと見にくいのですが空洞からは炭がのぞいています。
御朱印を受け取って、受付の女性に聞いてみました。
「あの切り株、すごく可愛いですね。中に炭を入れているのは何故なんですか?」
「うーん、特に理由は無いんですけどね。水を遣ったりすると中の土が流れますでしょ?そうならんように入れてるんですけど、炭やったら自然のものやし、ええかなと思て」
「そうですね、人工のものと違って、なんかしっくり自然に素敵やなって思えますね」
「切り株も置いといて転んで当たっても危ないですしね、捨てるのも可哀想やし・・・あっちにも、ああいうんがね・・・」
可愛い・・・。
こういうちょっとした工夫で、有効利用を超えて最大限のパフォーマンス!
日本人の心だなあ・・・。
こういう発見で、じんわりと感嘆し心が豊かになるのだから、こんなものがあちこちにある京都って・・・素晴らしい。
受付の女性に「五葉の松がすごく素敵でしたね」と言うと、私が眺めていたところとは別のアングルから見るとまた格別だ、見てはらへん?じゃもう一度行ってきはったら・・・と。
さして急ぐ必要も無かったのでまた引き返し、言われたとおりに堪能させてもらいました。
ああいいところだったなー。
御朱印は、こんなでした。
「竹の内御殿」とありますが、竹の内とはここら辺り一帯の地名です(住所も左京区一乗寺竹ノ内町)。
お寺なのに御殿というところが、いかにも高貴な感じですね。改めて、皇族筋のお寺なんだなあ・・・。
今度来るときは、また人のいない時、雪の降った日に来たいな。優雅にタクシーで・・・。
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