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2008年12月

予約を断る時

私の働く店では、夜に時々、グループの社長が様子を見にやってきます。

ある時、ちょうど大学生のバイトの子がお客様の予約電話をお断りしていました。

「はあ、大変申し訳ございませんが、その日は満席で・・・ええ、恐れ入ります・・・。またどうぞよろしくお願いいたします。」

電話を切ったその子に、すかさず一言。

「あんな。
お断りをするにしても、お名前を聞くことやで。
それで、『○○様、ご連絡先だけ念の為いただけますでしょうか。』って、連絡先も聞くねん。『キャンセルが出ましたら、念の為ご連絡させていただきますので』って言うねんわ。
で、キャンセルが出えへんかっても、次に来はった時、『こないだは申し訳ありませんでした』って言うねん。」

確かに、これは他の飲食店ではなかなか望めない心遣いです。
人気店であればなおのこと、現場の本音はどこか、
「満席だとゆったりしたサービスが出来ないし、トラブルが起きても対応しきれないと困るから、自然減は歓迎」などというものじゃないでしょうか。

社長のこのコメントを聞いて、店の空気に違う風が入ってきたような気がしました。

現場の考えは自己中心的。
社長は、儲けのことも考えているかもしれませんが、考えの中心は「お客様のこと」だと思いました。

「だってな、京都に星の数ほど料理屋があんねんで。
そん中からうちを選んで、お客様のほうからわざわざ電話してくれはってんから。
ほんまにありがたいことやろ。
それを忘れたらあかん。」

お客様の側に立ったとき、せっかく行こうと思った店が満席だったら、どんな受け応えが一番嬉しいか?
私なら、店が人気やネームバリューに奢らず、申し訳なさそうな声でこちらの名前を聞いてくれるだけでも嬉しいです。
ましてや、キャンセル時のひと手間を約束してくれたら、「人気があるのに謙虚だなあ。また来よう。」と好感を持つこと間違いなしなのです。
これぞ、味が図抜けていなくてもその店に通う理由、『サービスは味を超える』瞬間です。

社長の言葉から気付くのでなく、自分の標準の立ち位置から、当たり前のようにそんな考えが出てこなければ本物ではありません。

背筋が伸びる思いだったと同時に、「ひょっこりやってきて1つのシーンをみてさらりと改善する社長は、伊達に44年もこの業界で苦労をしてきてはらへんよなあ。当たり前のようで、ここまで現場にとってコアな部分を逃さず指摘するのはなかなか出来ないよ・・・」と改めて尊敬するのでした。

しかし!

問題は、その情報をどうやって共有するかなのでした。
再度別の日に予約をトライして、無事来てくださったお客様の経緯を認識し、ちゃんと漏れなく謝り、感謝するには??

「それはな。
コンピューターでもリストでもないねん。
『カンピューター』や。(頭をさして)ココやねん」

ご、ごもっともで・・・(汗)。
これは、備わっていればものすごく貴重な才能です。
そして、ほとんど毎日入っている現場サービスのマネージャーは、努力を重ねてそのセンスを身につけなければならないと思います。
私も、入っている頻度を思えば限界があるけれど、微力ながら協力できればと思います。

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お寺のスタンプラリー!? 御朱印について

何が起こるかわからない昨今、京都にいられる間にやっとかんならんと思っているのが、寺社仏閣巡りです。

その前に、何かそれを記念として残せないかと思い、寺町三条の鳩居堂(和紙や葉書など紙製品を中心に、和文具が揃う老舗です)に走って買ったのが「御朱印帳」です。

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御朱印は、「お寺巡りのスタンプラリー帳みたいなもんでしょ?」という人もいるのですが、本来は、そのご本尊にお経を納めた証となるもの。
最近では簡略化されて、「ご本尊に参拝した証となるもの」と説明されることもあります。

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寺社務所でこの帳面を出せば、直接書いてもらえます。
(御朱印帳を持っていなければ、書置きのストックをくれます、)
拝観料に加え、御朱印代はたいてい\300です。
拝観料を払って拝観せず、御朱印のみでもいただける場合がありますが、本来の目的を考え背筋を正して臨みたいものですね。

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これは、平等院の御朱印。
右上から、

  奉拝 平成廿年(にじゅうねん)
       卯月(四月)四日(点が4つですね! ^^;)
  鳳凰堂
   宇治 平等院

とあります。
書き込まれる内容は大体同じで、一番大きく書かれる真ん中の欄には、ご本尊の名前や、それが安置されている建物の名前などが多いです。
判は、ちょっと見にくいのですが、上側は鳳凰、下側は「平等院」。
ご神紋が捺されることもあります。

といった感じで、今まで戴いたものの中からいくつか見てみましょう。

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この立派な書は、有名な清水寺のもの。
墨痕鮮やかに、どっしりさらさらと書いてくださったのを惚れ惚れと見ていました。

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こちらは、かっこよくシンプルに「仏心」と。
大原・三千院近くの、額縁庭園で有名な宝泉院のものです。

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こちらの、ちょっと鄙びた感じの御朱印は、沖縄の観音寺のもの。
なにか用事をなさっていた御住職に声をかけてお願いしたのですが、ちょっと意外そうな感じでした。沖縄にはあまりお願いする人もいないのかな・・・。
御朱印帳を持ち合わせていなかったので、紙を戴いたのですが、なぜか大きさが規格外(^^;)
御朱印代を払おうとしたら、「お気持ちだけ、そちらの賽銭箱に入れてください」って仰ったのも、なんとものんびりと素朴な感じがしました。

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これはご覧の通り北野天満宮のものですが、超シンプルですね。梅の名所らしいご神紋が可愛くて印象的です。
でも、更にシンプルなのは・・・

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いやはやいやはや・・・(笑)。
恐れ多くも日本の最高ランクに君臨するお宮さん・伊勢神宮は内宮のものです。

今のところの34名刹、私は、訪れたきっかけや感想等を帳面の裏側に書き込んでいます。
後で見ると、「あー、ここはお寺の人が親切にお庭を説明してくれたっけ・・・」「あのお寺から見た京都の街が幻想的だったよなあ」なんて、アルバムさながらに思い出したり。

旅行などに行っても、国内なら立ち寄ることの多い寺社仏閣。
皆さんもその都度記念に戴いてみてはいかがでしょう?

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~東山界隈あちこち~ 最後のもみじを探しに。

今日は店も休みで久々の完全OFFだったので、東山界隈(京都盆地内の東側。銀閣寺や哲学の道、南禅寺、清水寺と、屈指の観光スポットが連なる地域です。)にもみじ狩りに行ってきました。

・・・その前に、京阪電車に乗って、久々のこのお店へ。

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黄檗(おうばく)駅近くにある「たま木亭」。
評判・店舗詳細はこちらにて。
あ、この日に仕入れた情報としては、パンの種類が一番豊富なのは11時と15時くらいらしいです♪
ここのパンを初めて食べて「京都に住みたいーー!」と思ったのは何年前かしら・・・。
先日のZopfで感覚が麻痺して、9個も買ってしまいました(誰が食べるねん?笑)

またまた京阪に乗って引き返し、三条で降りたら今度は自転車で一路永観堂へ。

永観堂は、「紅葉の」が枕詞になっているぐらいの名所です。
今年はメディアへの露出が凄かったらしく、水曜日でも昼下がりは凄い人出です。

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でも、やはりもう盛りを幾分過ぎていますね。
多くの木は、鮮やかな朱色から、少し鈍い赤色に変わっていて、葉も少し縮こまり気味。
そんな中でも、見事だったのはこちらの枝ぶりです。

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中を拝観しようと思っていたのですが、人がとにかく多いのに加え、拝観料が何と1000円!普段は600円です。うーん、どうしてそうなるか永観堂。
なんだか営利主義だなあ・・・。
12/7からは普段に戻るとの事、また出直しましょう。

その後は、10分ほどかけて、あっちこっち余所見をしながらのんびり南禅寺に移動。

こちらももう盛りは過ぎていましたが、石川五右衛門をして「絶景かな」と言わしめた三門をくぐってから振り返って見上げた途端、素敵な光景が。

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ダークに映えるこの明色。シックですね・・・。

南禅寺では御朱印もいただきました。

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「御朱印」の説明をまだしていなかったですよね・・・。こちらについては明日にでも。

その後は、ちょっと引き返して野村美術館へ。

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ここは、野村證券の創始者である野村徳七(1878-1945)の昭和初期のコレクションを展示している美術館です。

茶道と能楽をこよなく愛したとされる徳七のコレクションの一部を拝見したわけですが、すごい!
千利休や、紀貫之、藤原定家の直筆の書が厳かに掛けてある。。。
もちろん、他にも俵屋宗達、本阿弥光悦の作品や宋時代伝来のお椀や、乾山、仁清などの作品、その他私が知らない出所のコレクション・・・彼はマメに自分のコレクションを冊子にまとめて管理していて、それも展示されていたけど、その分厚さと冊数を思えば、一体何千点あるんでしょう。
すごいなあ。。。
少しずつ展示物を変えてはるようですが、全部見たいです。

事業家として成功し、こんな風流人でもあった彼は、さぞかし魅力的だっただろうなあ。厳しい時代に生きた人ではありますが(コレクションも戦火で大半が消えたそうですが、大事なものをここ岡崎界隈の別荘に疎開させていて、一部が助かったらしいです)素晴らしく豊かな人生ですね。

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