食べ歩き(和)

~蕎麦 高月~ 静謐な空間・郊外にあり♪

先日、友達とランチをすることになり、店のセレクションを彼女に任せたところ、蕎麦好きの彼女が提案してきたのは、「春秋山荘 蕎麦 高月」。

「高月って確か下河原の・・・」「うん、そこのお弟子さんのお店らしいよ」

聞けば、お店の場所は山科だといいます。

彼女がお店選びに困ったら、京都の街中にある超有名旅館がやってる天ぷら屋さんぐらいにしようかしら~と思っていた私は、山科にそんなお店が?と意外に思いました。

しかも、駅からゆるい坂道を徒歩20分!日頃運動をしない人なのに、彼女は歩こうと言います。

ただならぬおススメ感を感じて、いざ集合。

山科駅から街中を抜け、七福神の一神・毘沙門天を目指して北上すると、ほどなく頭上が5月の新緑に覆われ始めました。

木漏れ日とそよ風と、左手には水の流れ・・素晴らしく気持ちの良いアプローチです!

毘沙門天を左にそれてしばらくすると・・・、

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萱葺き(かやぶき)の、なんとも趣きのあるお店が見えてきました。

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滋賀県北部の民俗資料建造物を移築したのだそうです。

案内されたのは、風が気持ちいい窓際の席。中からはこんなロケーションです。

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この清々しさだけで既にやられてしまった感があるのですが、冷酒をお供に食事スタートです。

ちょっと意表をつかれたのが先付け。

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炊き合わせの小鉢と、それからいきなり蕎麦湯です。普通お蕎麦をいただきに行くと、お蕎麦の後に出されるのが蕎麦湯。

でも、この出汁でのばされた蕎麦湯でとてもほっこりして、スターターとしてとても良かったのです。

お造りは、ヨコワと鯛。

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胡瓜もみと烏賊の腸和えがのったお豆腐、椎茸などが付け合せ。

そして、主役の登場です。

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丹波産の蕎麦粉を使い、特注の長い包丁で蕎麦を折りたたまずに切るので、折り目がつかず、喉越しがよくなるのだそうですが、さほど蕎麦通ではない私にはそこまでは分からず・・・すみません。

でも、細く打たれた蕎麦をまず何もつけずに。蕎麦の香りが鼻腔を抜けていきます。

蕎麦つゆもいい存在感。なんでもすっぽんのお出汁を使っているとか・・・。

蕎麦の上の赤い茎状のものは蕎麦の芽、左下のものは甘酸っぱい虎杖(いたどり)でした。

ほのかにわたる風で空気は美味しくお蕎麦も美味しい、次はご飯かしらあとすっかりまったりしていると、次にまた意外な一品が。

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ほうれん草の胡麻和え、茄子の田楽、旬のエンドウに出汁巻き玉子、稚鮎の揚げ物、そして左上の練り物は・・・酢の物だったのですが説明失念。

こちらも、下河原の京料理らしいきっちり丁寧なお味でした。

次に、やっとご飯もの。

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麦とろご飯です。とろろが軽くて出汁もよく効いていて、いくらでも食べられそうだったのですが、ちょうどお腹が一杯になるくらいの量。

しかししかし!まだ終わりのデザートではなかったのです!

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白味噌仕立ての茶そばです。もちろん温麺。

柔らかな湯葉もたくさん。お腹一杯でも蕎麦自体はそんなに多くなく、軽やかに食べてしまいました(汗)

初物の西瓜で終了。

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最後に蕎麦茶をいただきました。

立派な梁や自在鉤を見たり、おしゃべりしたりで時間はゆるゆると過ぎ、もう2時間も経ってしまいました。

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ご主人はまだお若く30歳くらいでしょうか?丁寧なお見送り、ありがとうございました。

これで3600円のお料理です。いえ、お料理だけでなく五感で吸収する環境というか、3600円で、とても幸せなお昼ご飯時間。なんとも満足満足!

余談ですが、お店の前の標識に、「← 南禅寺・東山方面」とあったので、「えっ、意外に近いの??腹ごなしに歩く?」という話になってお店の方に「歩いたらどのくらいですか?」と聞くと、にこやかに「1時間半です」とのこと。

「あっ・・・、そうですか・・・(汗)」とさっさと撤収した私たち(笑)

でも、こんな素敵な緑の中を歩きつつ、毘沙門天にお参りして来た道を戻ったのでした。

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~和ごころ泉~ 両親大喜び♪良心的な日本料理

ごく私的なことなのですが、気持ち的に盛り上がりに欠けご無沙汰してしまいました。
が、京都にいる日は頑張って何か発信していきたいと思います。

京都の秋、それも紅葉のトップシーズンは、それはもう賑やかなことです。
店の方は、11月に入って一層忙しくなってきました。

・・・にも拘らず、両親がやってきたとある月曜に休みを戴き、最近知ったお店にお昼の食事に出向きました。

やはり、せっかく京都に、しかも秋に来たならキラキラの八寸を盛り込んだお料理を食べてもらいたい・・・と選んだお店です。

■和ごころ 泉
      TEL 075-351-3917
      住所 京都府京都市下京区新町通四条下ル四条町366
      営業時間 11:30~13:00 17:30~19:30
      定休日 水曜日

お昼は\3800~ですが、確か\4500でお造りなどの素材が良くなり、\5500では焼き物がつき・・・とのことだったので、\5500でお願いしました。
でも、驚きのコストパフォーマンスをどうぞご覧下さい♪
(写真がもう一つな写り具合ですみません・・・)

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根来塗(ねごろぬり)の折敷(おしき)の上に朱杯がセッティングされた席が用意されていました。
掘り炬燵の個室だから、なかなか落ち着きます。

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あられ湯でほっこりし、食前酒(越乃・・・名前失念。越乃というからには新潟のお酒ですね。)を朱杯で頂いたら、まずはつまみ湯葉とウニ、赤カブの冷たい先付(さきづけ)。

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次は、日本料理のメインともいえるお椀。蟹しんじょうの上には、もみじを模した人参や柚子が秋らしく華やかに。透き通った淡い上質なお出汁でした。しんじょうの中は蟹がたっぷり!

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お造りは、つばす(ぶりの子供ですね)と文甲イカ。
いい機会だから「つま」を説明しますと、淡い紫のは穂紫蘇(ほじそ)、濃いのは紅蓼(べにたで)といいます。よく見るけど名前は知らないものの代表ではないでしょうか?くるんくるんは人参ですね。

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次が、「待ってました・・・きゃー!」と心の中で大感動していた八寸。
華やかですねえ。いかだの上に、柿の葉、もみじ・・・、秋そのものです。
茶色いつぼつぼから行きましょう。これはとんぶりです。とんぶりは「畑のキャビア」なんて呼ばれるぐらいその食感や形がキャビアっぽい、ほうき草の実です。今が旬!
その右上が酢立の皮を器にしたイクラ、その右上のベイクドチーズケーキのようなものは卵焼き。なんてマットなしっとりきめ細かな卵焼きでしょうか。お寿司屋さんのそれみたいです。
その右の、写真撮影時に蓋を開け忘れた柿の器ですが、こちらは雲子(タラの白子です)と大根おろしでした。
そして左下に移って金目鯛の塩焼き、次が鴨ロース。

実はここで家族は一瞬「シーン・・・」。実は、私の両親は鶏類が苦手なのです。
この料理はご主人自ら運んで説明してくださったのですが、部屋を出られるとき
「あの・・・。もしこの後鶏類が出てくることがあれば外してください。」
「えっ、お苦手ですか。そらえらいすんません・・・」
「いえ!、私が予約のときに言うのを忘れていたので、お気になさらずお願いします」

計らずも、鴨ロースは全て私の口に入ったわけですが、これが絶品鴨ロース!
香り高く柔らかなお肉にじんわりといいあんばいに味が沁みていて本当に美味しかったです。
(聞けば、持ち帰りをよく申し出られるとか。お節のときも分けておられるようです。)
悪いと思いつつ、両親に自慢していると、扉が開いて女将さんが現われました。
「こちらは主人からです。」
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申し訳ないことに、鴨ロースの代わりに急ごしらえして持ってきてくださったのがこちら。
しかもそんな代打なのに、「新潟で、1年のうち1週間しか獲れないモズクなんですよ」なんて仰るのです。
糸モズクと言って、モズクの中では高級品。
これには感動しました。
両親も、とても嬉しそうに、美味しそうに戴いていました。

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八寸の次は、蕪と厚揚げの玉締め(茶碗蒸しのようなもの)です。じんわり温まりました。

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その次はご飯。土鍋ごと供された艶々の柔らかめのご飯です。丹波笹山の新米とのこと。美味しくないはずがありませんよね♪
赤だし(写真には写っていませんが)、香の物と戴きました。

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デザートも2つ付きます。冷たい熟し柿と胡麻のブラマンジェ。そして自家製の八つ橋(つぶ餡を抱いています)、そしてお薄で終わり。

この丁寧に作られた本格的な日本料理とサービスが5500円だなんて!(ちなみに、税・サ込みです)
器だって、興味が湧いて何気なく聞いた器が「そちらは100年ほど前のもので・・・」といった具合だし、床の間に掛かっていたお軸をみて「これも秋の掛け軸ですけど、やはり毎シーズン変えてはるんですよね」と聞くと「毎月変えておりますんですよ。古美術商さんが無償で貸してくださるんです。これは江戸時代の○○さんのお軸で・・・」などと仰います。
こちらのご主人は、京都の有名割烹「桜田」で10年以上も腕を磨かれた後、独立されたお店。
それだけで、お料理は間違いないだろうと思っていましたが、それを取り巻くもろもろも本当に良かったです。
お人柄をみれば、前述の古美術商さんのように支えてくれる人が沢山いらっしゃるのだろうなあと容易に想像できます。

うーん、胸もいっぱい、おなかもいっぱい!文句なしでお勧め出来るお店でした。

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~草喰なかひがし~ 食通垂涎の店

Dsc01985_2 日本料理ビギナーさんなら、なかひがしを知らない方もおられるかもしれません。
草喰は、「そうじき」と読みます。

京都大学のかなり東、銀閣寺近くの道の脇にあるこの店は、こんな風に慎ましい佇まいです(店名が光で飛んでしまってますが ^^;)。

お店のご主人のご実家は、摘み草料理で知られる美山荘。
どこかのサイトで、「『ご馳走する』とは、本来、苦労して駆け回って(走って)美味しいものを取り揃え、心を尽くしてもてなすことだ」と書いてあるのを読みましたが、こちらのお店は、まさにそれを地で行く店です。
Dsc01981 ご主人自らが、毎日かそのくらいの頻度で山野に分け入り、それを確かな技術でもって素晴らしく変換して、お皿の上で「季節」の幸として昇華させ存分に味わわせて下さる・・・そのありがたみを突出して感じることが出来るから、ファンは絶える事が無く、「京都一予約の取れない店」などと言われるのでしょう。

今回は、「1人で、いつでもいいので昼!」というゆるい条件でこそでしたが、10日ほど前に予約できました。

前置きはこのくらいにして、百聞は一見にしかず。

Dsc01984 八寸。右下から時計回りに。
殻つきの栗の上に潰し銀杏、きぬかつぎ(きぬかつぎについてはここでも取り上げました♪)に山の蜂蜜に漬けた赤い山椒の実、秋刀魚に胡桃を抱かせて燻製焼きにしたもの、黒皮茸の揚げたものに戻り鰹の炊いたの。つぼつぼの中身は柿の黄な粉酢和え。黄色い細長い花はみょうがの花。そしてその下には笹の葉にくるまれたお寿司、そして真ん中の、黒ゴマのついたえんどうの大きなのは・・・うう忘れました。お寿司も何のお寿司だったっけ・・・。

1つ1つ説明してくれるのですが、こんなに華やかな八寸、憶えきれません!(笑)
 

Dsc01982 赤ずいきとさつまいもとその葉のお椀。白味噌仕立てです。体がほかほかとしてきます・・・。
思い返すに、京都で初めて、白味噌の椀の美味しさをしみじみと感じたのは、こちらででした。

 

Dsc01980Dsc01979  「秋の 収穫祭」は、笹で包まれた子持ち鮎。味噌幽庵漬け(味噌としょうゆ、酒、みりんに2日漬けたもの)を焼いたものだそうです。自然の椎茸に揚げ蓮根、黄身の粕漬け、紐唐辛子、そしてみかんのようなものは「海柑」(かいかん)。みかんとスダチのあいの子で、産地はやはり、スダチ王国の徳島だそうです。
この鮎の子の量といったら。身の少なさから、鮎の母の思いのようなものとともにありがたく戴きました。

はっ。こんな調子では激長い日記になってしまう!

さらりと行きます。

Dsc01978 鯉の糸作り、手前の白いのは、生姜のムース。坂本菊、枝豆、菊菜など。お醤油をかけ、混ぜていただきます。

 


 

Dsc01976 店の中央には、おくどさん(京都の、ご飯を炊くかまどのこと)がありますが、さっきからぐつぐつと白い湯気が・・・。


 

Dsc01975 ここで、煮えばなのご飯(お米がご飯に変わる瞬間の、アルデンテのもの)をひと口出してくださいます。早く食べなきゃ!




 

Dsc01974 炊き合わせは、蓮根のすりおろしたのを揚げたもの、5種類のキノコ、生の子蕪、金時人参、小豆など。キノコの香りが素晴らしく。


 

Dsc01973 みょうがと、また出たこのBIGエンドウ・・・何だったかしら・・・(涙)味噌和えですが、シャクシャクとしみじみ美味しい食感。




 

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炊き立てのご飯と、小鉢3種(葉唐辛子の炊いたの、万願寺唐辛子の炊いたの、そして香の物も盛り合わせ)、メザシ。このメザシのおなかがトロリとしていて本当に美味しい!
ご飯はいくらでもお代わりを聞いて下さいますが、今日はもうおなかいっぱい。軽くおこげを戴きました。

 

Dsc01968 デザートは、小さく角切りにした梨とそのシャーベット、みかんのゼリーに「山でほったらかしにされた葡萄」(笑)が2粒。ひんやりして美味しいこと。。。


 

Dsc01967 最後に、ほおずきトマトを戴きました。ええ、最後の最後の写真ですが、気がついたときは外側だけになってました・・・(^^;)

以上のお料理が5250円。驚きです。ありがたいことです。。。

久々に訪れた今回ですが、ご主人が時々ぽつぽつというダジャレに磨きがかかっていたような・・・。
1つ出るたびに、「おお!また珠玉の一言が!」とひそかに喜んでいた私。

山歩きの際、はたまた仕込みのときにネタを考え、思いつく度に「あ、これイイ・・・」とほくそ笑んでおられるのかと思うと、失礼ですが何だか可愛くて笑えます!

京都に限らず常連客と一見とでは対応が違うというお店があるのは事実です。
でも、京都で、しかも超予約困難にもかかわらず、こちらではご主人のおもてなしの気持ちが分け隔てなく温かく伝わってきます。
当たり前のことかもしれませんが、それがあちこちで特記されるのはやはりこの店がそれを高く意識して志しているからこそのことでしょう。

Dsc01965 今日の京都は素晴らしいお天気。

こんなに美しい鴨川の風景も、美味しいご飯をいただいて嬉しい気持ちを、ますます満ち足りたものにしてくれました。

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~紫野和久傳~ 大徳寺とともに楽しみたい、この店の滋味

お野菜の優しさを、日本料理のエスプリを感じながら堪能できる素晴らしいお店が、大徳寺の近くにある「紫野和久傳」です。

前職の同僚と、遅めの昼(\5250)を戴きに行ってきました。

打ちっぱなしでも和を感じさせるモダンな建物の2階。

BGMはなく、秋の陽射しが、風に揺れる木々の陰を外壁に写すのを見ていると、何とも落ち着きます。

最初に、ほのかに味付けされた冷たい梅酢が出てきました。

Dsc01960_2 次に、和久傳ではどこでも戴ける特製の竹酒と一緒に先付けが出てきてお料理スタートです。

左上から時計回りに、胡麻豆腐、しめじの煮浸し(山椒とお醤油の葛餡がかかっています)、こんにゃくのような風味と食感の揚げ生麩、小蕪と杏、そして丹波の黒豆。




Dsc01959 2品目は、冷たいおぼろ豆腐。お醤油とかぼすで味付けされたお出汁、酢だちの香りが素晴らしく効いています。






 

Dsc01958 3品目は、一転熱々のもの。僅かに餅粉をつけて揚げた加茂茄子と餅麩の揚げたものに、茗荷(みょうが)、割としっかりした味わいの葛餡。






 

Dsc01957 次は人参菜、椎茸のお浸し。菊花が鮮やかですが、器も菊ですね。





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カウンター向こうの網から焼き立てを供されたお餅には、粗く潰された銀杏と白味噌の餡が入っています。




 

 

Dsc01955 そして、栗、山芋、蓮根の揚げ物。山芋って、とろろ状のものや短冊でしかあまり戴きませんが、お芋であることを実感するホクホクさです。滋味である甘みもたっぷりです。


  

Dsc01954  ご飯は、朴(ほお)の葉で包まれたきのこのおこわ。香の物もたっぷりです。






 

Dsc00997 最後に、こちらも和久傳の名前を有名にした評判のお菓子・西湖と、お薄が出てきて終わりです。



 

こちらのお料理は、典座(てんぞ)料理といわれ、大徳寺のお坊さんが食べていた動物性タンパクを一切使わない精進料理が基になっているそうですが、それを感じさせない充足感です。

お腹も一杯になるのですが、何より優しく手を加えられた野菜をしみじみと見つめ、秋の恵みをひと品ひと品感謝しながら戴くことが、心を満たすのだなあと思います。

(が、本当のことを言えば、昨年に比べると少し迫力が無かったかな?温かい椀物が無かったのも少し残念でした。昨年は11月だったからでしょうか。今は食材の端境期だというしなあ)

とはいえ・・・

Dsc01942 15時頃に食べ終わり、大徳寺高桐院(素晴らしいロケーションで、大好きなお寺の一つです)を散策して、平等院の夜間ライトアップ&雅楽の演奏のイベントに行きましたが、19時頃にはおなかの虫がグーグー鳴いていたのでした(笑)

 

Dsc01937 夜は、パスタの美味しい、濃い系イタリアンを予約していたのですが、大正解でした(できれば逆の方がヘルシーだったんでしょうが・・・)。


 

<追記>

近々、京都ファンで食べ歩き好きさんなら必ずご存知であろう、「草喰なかひがし」に行く事になりました。

予約困難で有名なところですが、「1人でお昼に伺いたいのですが、どうでしょう?」というと、あっさり成功!3名での予約もあるでしょうし、1人なら意外と簡単に半端の席が取れるのですね。日にちを指定しなければ更に確率が上がります。

お財布はちょっと厳しいけど、これも勉強勉強!写真が取れるようでしたら、併せてまた報告します。

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~馳走や鈴 &和久傳茶菓席~ 京都のお運びさんの、お昼ごはんとスイーツ

今日は休日でした。

久しぶりに会う友達とお昼ご飯の約束をしていたのですが、私の食べ歩き好きは周知の事実なので、こういう時はいつもお店のセレクションは任されてますcoldsweats01

いつもは、仕事で美味しい料理を前に切ない状態が続いているし、やっぱり美味しい和食が食べたい・・・。

というわけで、今回の昼は、お安いのに仕事はしっかり、美味しさ太鼓判!のちょっとマニアックな場所にある穴場で・・・

Dsc01929_2 海鮮のちらし寿司セットです。

蓋つきの塗りのお椀に、バラちらし。赤だしと、茶碗蒸しと、小鉢はお揚げと菜っ葉の炊いたの。

このちらしが大好きなのです。

写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、ぎっしりと載せられたネタは、鯛にウニに貝柱に、鮪、イカ、いくら、菊花、キュウリにラディッシュ、卵焼き・・・

こちらに、写真中央のお醤油と山葵(わさび)を刷毛で塗って戴くのですが、この、ころころに小さく整えられたネタが、ぷりっぷりで新鮮そのものなのです。

つやつやキラキラしていて、蓋を開けると、さながら宝石箱のような可愛らしさで。

きっちり出汁を引いて作られた茶碗蒸しや小鉢も、もちろん美味しいです。

これで、\1,050なんですよ♪

友達も目を丸くして大喜びで、大いに面目躍如でした。(^^)v

雰囲気も値段も、肩に力の入らない小料理屋といった小さな店ですが、夜のお料理も高級割烹級。あんまりガイドなどには載っていないけど、大推薦できるお店です。

■馳走や 鈴(ちそうや すず)

      住所:京都市中京区車屋町通丸太町下ル東側

    tel:075-211-3339
      営業時間:12:00~14:00、17:00~21:00 
      定休日:不定休

続いて、喋り足りない私たちは、お茶をすることに。

そちらのセレクトも任されたので、こちらから近い花子さん(過去の日記はこちらとかこちら)に行こうかなと思いつつ、意外にまだ行った事のなかった和久傳の茶菓席へブラブラと歩きます。

Dsc01927店舗の内外観を撮るのを忘れてしまいましたのですが、とてもシックで落ち着く店内です。

ほうじ茶と小さい黒豆菓子が運ばれてきてからオーダーしたのは、「湖面の月」というお菓子とお薄。セットで\945です。

黒蜜の闇の中に浮かび上がる月は、和栗を吉野葛で練り上げたもの。緑は銀杏です。


Img_kashi_18 友達が頼んだのは、「月明かり」。

こちらは、裏ごしされた栗を満月に見立てた羊羹です。

和久傳の茶菓席は、お店の前はしょっちゅう通っているのですが、店先に出ているお品書きを見ると、季節ごとにいつも風流かつ斬新なお菓子が供されているようです。

こちらの2点も、「なるほどねえ」と二人して感じ入りました。

店内は広く、席数も多くてゆったりできるので、おしゃべりにももってこいです。


■紫野和久傳 堺町店 茶菓席

      住所: 京都府京都市中京区堺町通御池下ル東側
      tel: 075-223-3600
      営業時間: 11:30~19:00 
      定休日: 無休
 
この後は、家でお抹茶を点てる友達が、こちらの近所に丸久小山園のカフェ&お茶類販売店が出来たというと「行きたい!」と色めき立ったので、彼女のお抹茶買いに付き合って西へ西へ、西洞院通りまで。
彼女は、「ここのんが一番美味しいと思うねん・・・」と言いました。
一保堂さんに比べたら、ちょっと高い目の価格帯が中心のラインナップですが、気になるコメントです。

それにしても、美味しかったしおしゃべりもいっぱい出来たし、平和で心地よい休日でした。

 

 

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~瓢亭~ 京都の重鎮を押し頂く

京都には、それはもう無数の日本料理店があります。

古い店は泰然と構え、新しい店はソフト&ハード面でしのぎを削り、その層の厚さは文句なく日本随一でしょう。

その中でも、格式からいってプロアマを問わず誰もが最上と認めるのが、京都御苑の東方、南禅寺近くに店を構える「瓢亭」です。

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昨年、「ミシュラン東京」が発売されましたよね。

滅多なことはかけませんが、「ミシュラン京都」が出版できるかどうかの時点で、避けて通れないのが瓢亭の顔色だと聞きます(星を取る取らない以前の問題として)。

創業は、江戸初期・約400年前。

南禅寺境内の門番所も兼ねた腰掛茶屋として始まったのが最初です。

(格が最上にしては、店構えが簡素な感じのは、創業時のスピリッツを踏襲しているからなのですね)

さて、瓢亭には、同じ敷地内に本店と別館があります。

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本店のほうには3,4棟の草葺屋根の趣きのある小さな離れがあり、今回はそこで朝9時から朝かゆを戴いてきました。

ちなみに、朝かゆは\6000(税・サ込み)、懐石は昼でも23,000円~と、さすがの値段設定ですが、これは何に価値を求めるかでしょう。

歴史の中に身を置いているかのような、落ち着きと静寂。手入れの行き届いた庭の緑、水、心配りされた部屋のしつらい。

お客として、無意識に見なかったふりをするような落ち度がありません。

ハード部分だけでも、これだけのものを用意するのに、どれだけの気配りや手間、時間、つまりコストが必要か、料亭で働いているからこそ実感します。

あちこちで紹介されていますが、8月も処暑近くの日にいただいたもの。

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 まず御膳に運ばれてきたのは、八寸(瓢亭玉子、煮鱧、枝豆、鯛の小袖寿司)のお皿。 三段重ねの瓢箪重に入れられていたのが、ささげの黒胡麻和え、炊き合わせ(長茄子、湯葉、練り物、生麩)、鯛の身をほぐしたものともずくの酢の物。

(ああ、それにしてもどうして何度やってもこんなへんてこりんなレイアウトになっちゃうの?? 涙)

 

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 お椀が、お豆腐と海苔のお椀。焼き物は、鮎の塩焼き蓼酢・れんこん。

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そして、おかゆ。葛でとろみをつけたお出汁をかけていただきます。

伏せたお茶わんの下には香の物が。

お味ももちろん結構なのですが、何といってもこのゆったりした空間、庭の緑や水を楽しみながらゆっくりと非日常の朝を過ごしました。

京都に住んでいるうちに、一度は足を運びたいと思っていましたが、今は関東に住む知人の誘いをきっかけに実現しました。

朝は使われる器も限られていますし、用意されたものを堪能しきったと言うにはあまりにも経験不足な私ですが、勉強になり、心に栄養を貰った気がします。

Dsc01599さすが京都の最高峰。

このゆるぎなく背筋の伸びるような、それでいて心地よい空間は、一朝一夕に用意できるものではありません。

経験できて、本当に良かったなあと思います。

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「それでも、朝から6000円は贅沢だ!」

確かにお安くはありませんが、夜に居酒屋を何となく梯子して払う6000円と、このしつらいと味わいを楽しむ朝粥6000円。

私にとっては、どちらか取れと言われれば、即答で後者のほうがずっとずっと有意義に思うのでした。

 

 

 

 

 

  

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~かねよ~ 京都で鰻と寄席を楽しむ

ついに行ってきました、「かねよ寄席」。

Kaneyo 「かねよ」とは店名で、京都の街中にある鰻屋さんです。この風情ある店構え、ほぼ100年前に創業されたそうです。

かねよに行きたかった理由は、江戸風の背開き鰻丼が食べたかったから・・・だけではなく、毎月最終の月曜日19:00から開催されるイベント「かねよ寄席」!

1600円ぽっちの「木戸銭」で、落語3席(今月は笑福亭呂竹さん、桂歌之助さん、桂千朝さん)と、かねよ特製の鰻丼(またはきんし丼)まで楽しめるからなのでした。

今どき高座を聴きに行ったら、安くても2000円オーバーなんですが、こんな出血大サービスも、お店と桂歌之助さんが、以前興行街として隆盛していた新京極での寄席を絶やすまいという気概で始めたものだそうで、次回で250回を迎えるといいますから、もう20年以上続いているのですね。

Dsc01480_2Dsc01478_2ちなみに、噺家さんのギャランティーは、鰻丼(写真は、こちらも選択可能・きんし丼)の売上金だそうで、お客がこなければ悲しいことに・・・でも、そんな心配は杞憂で、80名の定員は、30名の電話予約はもちろん、50名の当日16時から店頭販売されるチケットも大行列で、いつもあっという間に埋まってしまいます。

きんし丼とはいえ、載っているのは京風卵焼きですね。

17時会場で好きな時間にお食事をし、(ここで、偶然にも何と花子さんのご主人に遭遇!声をかけてくださって嬉しかった~!)、高座は19時から始まります。

Dsc01475 気持ちよく満腹で、前半は思わず船を漕ぎそうになりつつも、3席を堪能。お客さんも常連さんが多いのか、よいノリです。

ところで、画像上はちょっと小さくて見づらいと思いますが、高座の上に 「鰻の一本*」 とあり、一緒に行った人と

「*って何て書いてあるんやろ?」

「『鰻の一本釣』かなあ」

「一本釣りて(笑)。鰹じゃないねんし・・・」

「うーん・・・わからん」

という会話が展開されていたのですが、暫く経ってじぃーっと見ていて・・・

「あ。『日本一の鰻』。右から読むんやわあ~!!!」とアハ体験。

本日、不本意ながらこれに一番笑ったかも・・・(汗)。

■かねよ   
TEL: 075-221-0669   
住所: 京都府京都市中京区六角通新京極東入ル松ヶ枝町456   
営業時間: 11:30~20:30   無休 

 

 

 

 

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祇園祭数景&買い食い♪

Dsc01448 今日は宵山。店から戻ってきてリビングでほっとしていたら、コンチキチン、のお囃子が夜風に乗って聞こえてきていました。おそらく、日和神楽※(ひよりかぐら)のお囃子でしょう。

※日和神楽・・・宵山の深夜、翌日の山鉾巡行での晴天を願ってお囃子を奏でながら往復する祇園祭の行事の1つ。

明日の祇園祭のクライマックス・山鉾巡行を控え、街はかなりざわめいていました。

今日は昼間に街中をうろうろしていたのですが、平日とはいえまあ賑やかなこと。そして、四条のアーケードを流れるお囃子が耳について離れません(笑)

今日までの見所的な中心は、山鉾が密集している四条烏丸~烏丸御池の西エリアで、山鉾を見入ったり、粽などの買い物をする人、屏風祭※を見る人、出店で買い食いをする人・・・などなどでものすごい人出。特に今日などは歩くのもままなりません。

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※屏風祭・・・このエリアの旧家では、宵山に合わせて普段は表に出さない秘蔵の美術品を公開します。

大体12,3軒でしょうか。画像はその一部ですが、一般の人はこんな風に軒先や玄関から拝見するんですね。(家の中に入る有料のものもあり。) 

    

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こちらの画像は、有名な高級料理旅館・近又さんの店先。

幔幕(まんまく)を張り、提灯を掲げています。祇園祭の期間、街中の店先や旧家では、あちこちでこういうしつらいが見受けられ、その風情に思わず立ち止まってしまいます。

 

明日の山鉾巡行は、まさに人出もクライマックス。

家でゆっくりと、地元TV局・KBS京都の祇園祭中継を視るという手もあるのですが、来年もこのお祭りが体感できるかどうかは謎なので、人混みに出かけていこうかな。。。

ところで、、、いろんな祇園祭レポがあるとは思いますが、番外編(笑)Dsc01447Dsc01444_2  

これは、京都大丸の入り口にあった、お稚児さんが乗るスター鉾、長刀鉾の模型です。

ただの模型ならあちこちにあって珍しくもないのですが、この鉾は大丸に入っているパン屋さん・ドンクが作った、お菓子で出来た鉾なのでした!

2枚目は至近距離から。良く出来ていますねえ・・・(笑)

 

Dsc01442                                                  ドンクさんGood job!とばかりに、その横で宣伝されていた1日20個限定の、鉾の車輪に見たてた「鉾車」なるパンを買いましたhappy01

                                                 

                                                                                                                  

Dsc01443車輪の部分はチョコクッキー、これがメインですね。上には金粉?までふられてます(笑)

アプリコットのジャムで糊付けされていた台は、抹茶風味・・・というか、抹茶色の生地に、カスタードクリーム。

お味のほうは、んーーーとぉ、ご愛嬌ということで。ま、季節モノですからcoldsweats01

                                        

                                        

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それから、こちらも祇園祭の風物詩、鱧寿司。

大丸に期間限定で出店していた「大徳寺 さいき家」さんのものです(実は、大丸に行った本当の目的はコレ )。

いつもの出し巻きはさすがの瑞々しさ(べちゃっと瑞々しいのではなく、ふわっと瑞々しいのです!)、そして主役の鱧寿司は、少し甘めの寿司飯に優しく炊かれた鱧がよく合っています。

店に出る前に、ウキウキと戴いて鋭気を養いました。

箱の右側の包み紙には、鉾の水彩画が描かれています。鱧はこのころ旬を迎えるので、祇園祭は、別名「鱧祭」とも言われるんですよ。

店の今の献立でももちろん、鱧が華々しく出てきます。

 

 

 

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~さヽ木~ 念願かなってあの割烹へ

Dsc01418_3「『さヽ木』に行ってきてん」

「えっ!どど、どうやって??」

一見変な会話ですが、京都の、いや全国の京都割烹ファンの間ではいたって普通の感覚・・・とにもかくにも「祇園さヽ木」は予約の取れないお店です。

私も何度か電話予約をトライしましたが、毎回あえなく玉砕し、もう諦めていたところへ、ラッキーなことにカウンター席に座るチャンスを手に入れました。(大将とご縁のある方に口を利いていただき、それでも半年待ち!金曜夜で指定したとはいえ、長かった・・・)

祇園も南、建仁寺の南東にそれはあります。

店に入ると、玄関で着物の女性が三つ指をついて出迎えてくれ、あちこちから飛ぶ料理人さんの「ようこそお越しやす」の声、そして次に目に入るのは圧巻の一枚板の広いカウンター、その前でそわそわと料理のスタートを待つ大人たち・・・、「ああ、ここがあの『さヽ木』!」と否が応にもテンションが上がります。

大抵のカウンター割烹での食事は、ひと組ひと組、来店した時間や食べる速度に合わせて先付、和え物、向付、お椀・・・と進行していきますが、こちらはさにあらず。

18:30過ぎ、ご主人の佐々木さんの「では、皆さんお待たせしました。今から始めさせていただきます。」の言葉がカウンターに響き渡り、始まり始まり~!とにかく派手に、だだだっと出していきます。

Dsc01416_2向付は、大皿に大分の車えび、あまてがれい(目板カレイ)、とろのお寿司。

かれいや海老は食感こそ違いますが跳ね返すような弾力。そして、刷毛でお醤油を塗っていただくとろのお寿司のとろけ具合は言わずもがなです。

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こちらはその後に出てきた赤身と中トロを併せ持つ柵で握られたお寿司。

画像の真ん中あたりの境目が分かるでしょうか?マグロ一体から、一柵しか取れないそう。            

そして、日本料理の主役・お椀。

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写真では分かりづらいのですが、蓋には蛍の塗り。この時期だけの器ですね。

・・・と、蛍に見とれている場合ではないのがこのお椀の中身!鱧(はも)とじゅんさい、三度豆です。

主役の中のそのまた主役にふさわしい鱧は、ふっくらふわふわと肉厚で豊かな甘みの素晴らしい鱧です。

「もちろん韓国産です。」と、佐々木さん。

時期によるけれど、今は韓国の鱧が最高なのだそうです。

かつ、「主役の鱧より仕入れが高くつくんですわ!」と嘆き?自慢?の脇役が、広島産のじゅんさい。ぷるぷるした部分が本当に分厚くかなり弾力があります。

確かに、出始めの今は本当に高価なのです!季節が進み、若芽(緑色の部分)が育ってくると、この弾力が弱くなってくるのですが、最盛期の手前のこのじゅんさい、まさに珍重に戴きます。

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そして、目の前の釜から出された塩釜焼き・・・何だろうと思っていると、佐々木さんがひときわ大きな声で、「今日はええ鮑が入りましたので塩釜焼きにしました。これを今からお出ししていきます。」と、嬉しそうに仰います。

見ていて気の毒なほど火傷しそうに熱い鮑を殻から外すと、ぷるっとした肝も艶々と・・・感嘆の声が出てしまう見事な大きさ。 それを大きく切り分けて、ほどなく熱々のお皿がはいどうぞと置かれます。肝のソースで、ぶにぶに、ほくほくと戴き・・・美味しい!Dsc01411

そして、焚き合わせはスッポンの卵とじ。

生姜のあんはお決まりなのでしょうが、スッポン自体に臭みが無くてコクだけはしっかりと。                                                     

                                                                      

Dsc01408_3  楽しみにしていたご飯ものは、やはり2種類♪

まずは炊き立てのご飯と、別のお鍋で鱧の卵をお出汁で炊いたものをかけて、鱧の卵丼にご飯♪すり柚子がいい香りです。鱧の卵って、つぶつぶの部分と湯葉が細かくなったような部分とあって、お出汁との相乗効果で、食べるそばから食欲が出てくるような美味しさ。

Dsc01407もう1種類は新ごぼうの炊き込みご飯です。ささがきのごぼうがいい香り。

両方ともおかわりしてしまいました!

                                         

           

Dsc01406最後は、全国から厳選のフルーツ(桃、巨峰、マンゴー)、そしてキャラメル風味のレアチーズケーキ。

先にいただくように言われたフルーツはマンゴーはともかく、走りの巨峰も桃も甘みしっかり。

でもレアチーズケーキは順番指定がナットクの濃厚さ!この最後の盛り上がりは、いかにも劇場型ですねぇ。

ちょっと撮影を躊躇していた先付など、すべてのお皿を紹介してはいません。お皿数でいえば、全部で12品だったかな?

お値段は、月によって少しずつ変わるようです。

今回のお料理は、うすはりのグラスに東北泉(山形)を1杯ずつ戴いて、二人で43,000円ほどでした。消費税・サービス料を考えたら、お料理だけで一人\17000くらいでしょうか。

それにしても、ご主人自慢のこれでもかの特選食材のオンパレード、派手な演出、そしてそれに見合う驚きの美味しさ・・・本当に「次は何が?」とワクワクするような楽しい食事、いえ贅沢なエンターテインメントでした。

ゆっくりと会話を楽しみながら1品1品出してくれるご主人ともやりとりをする楽しさ、というカウンターでの楽しみかたもあると思いますが、こちらはこちらで素晴らしいなあと思いました。

でも残念ながら、ここでは次の食事の予約は出来ません。

常連さんじゃない限り、一ヶ月前の日の朝9時に、多分なかなか繋がらないであろう電話予約を試みるしかないのです。(お隣りの着物の女性も、嘆きながらお店のかたに訴えていましたが・・・)

聞くところによると、電話で受け付ける席数は毎日5席ほど。それ以外の席(カウンターで11席と、個室)は、常連さんかはたまた半年も前から楽しみにしていた今回の私の席のように、既に埋まっているそうです。

祭りの後のように名残惜しく寂しく・・・また、いつかあの舞台を求めて行ってみたいです。

 

 

 

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~金閣寺・辨慶・森嘉~ 「大人の修学旅行」での素敵な食べ物

一気にアクセス数が増えたのは何でかしら?と思いつつ・・・coldsweats01

前回話題にした定期観光バスで行ったツアーのなかで、金閣寺では、お薄(一般に戴くお抹茶のこと。茶道には、お濃茶というドロドロのお抹茶を戴く、より正式な茶事があるから、それに対してお薄というのですね。)とお菓子を戴きました。

写真はそのお菓子。

Dsc01322 柔らかな和三盆(高級砂糖の一種です。主な生産地は香川県)の外皮の中には、餡とそして金閣寺納豆。

金閣寺納豆は味噌の風味で、この塩気がいい感じのアクセントになっています。

この手の納豆で有名なのは、大徳寺納豆で、会席料理や、こういった御菓子でアクセントに使われることがよくあります。

でも、金閣寺納豆というのを聞くのは初めてです。そこで、給仕の人に聞いてみました。

「大徳寺納豆はよく聞きますね。味わいは似てる気がしますが・・・」

「同じものです。昔はね、禅寺はその寺ごとにそういうもんを作ってたんですよ。」

知らなかった~。

それにしても、このカワイイいでたち♪(是非拡大してご覧下さい)

するんするんっ と描かれた山は、金閣寺近くの大文字山と衣笠山でしょうか。

金閣寺の舎利殿+鳳凰に、小さな金箔がぱらりとかけてあって、象徴的にThat's 金閣寺で、かつ可愛い。
3cm四方くらいの小さなお菓子なのに、粋ですねえ。

そしてそして、次の訪問先・嵐山での昼食は、高級旅館サイトの「一休.com」にも載っていDsc01323_2 るということで期待していた旅館・嵐山辨慶(べんけい)の賞嵐弁当をいただきました。

どの品も上品なお味だけれど、写真右奥の湯豆腐がぷるっと柔らかく優しくて、とんがったところがなくひたすらに美味しい。

・・・もしかして。

そこで、またまた聞いてみました。

「あのう、今日いただいたお豆腐はどちらのでしょう?」

「えーと今日は・・・森嘉さんですね」

やっぱりーー!

森嘉(もりか)は、ちょっと食通か、または古い京都人の中では有名で、ファンも大変に多い嵐山のお豆腐屋さん。

私も、清濁数あるお豆腐の中で最も好きなのですが、いかんせんなかなか手に入りません。

Dsc01185 近所の京都大丸に、ひろうすや厚揚げは常にあるけれど、お豆腐については品質を守るために手を広げない主義なのか、入るのは月に不定期に数日のみ(写真は、先日初めてGETしたその貴重な大丸森嘉です)。

味は先ほど表現したとおりで、そのココロは、普通お豆腐の製造時に使う「にがり」を使っていないのが一番の特徴でしょうか。

嵐山では森嘉を使っているお店も多いと聞いたけれど、やはりこうして思いがけず戴けると何だかとっても得した気分でした♪

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京都のお弁当

京都の料理屋さんは、もともと仕出し屋だったというところも多いせいか、行楽弁当を作って販売しているところが結構あります。

お弁当というと、運動会や遠足、はたまた給食代わりの手作り弁当・・・そんなカジュアルな家庭料理の印象ですよね。

料理屋のお弁当のそのお値段は、一人分3000~5000円が中心でしょうか。いいものだとそれこそ青天井です。 

「お弁当なのに!?お店で食べたほうがお得じゃないの~!」という声も聞こえてきそうですが、さにあらず!このお弁当が(もちろん、当たり外れはあるにせよ)実は本当にお得なのです。

Dsc01244 (写真は、先日とあるイベントでいただいた、たん熊北店さんのお弁当)

お重の中に、焼き物、煮物、炊き合わせ、和え物、酢の物、練り物などなど、丁寧に作られたお料理が15~20種ほどもひしめき合っていて、御飯も色ご飯やお寿司などバラエティ豊か。春ならば桜の花が添えられ、秋ならばもみじ等、季節のあしらいもなんとも風流です。

冷めても美味しくいただけるよう味付けされていて、お椀やお造りは難しいでしょうが、お店で会席を戴いているかのような華やかさに、大満足すること間違いなしなのです。

桜は終わってしまったけど、今度は新緑の中で美味しいお弁当に舌鼓を打つのも一興♪

気になるお店があれば、販売していて店頭で受け取れるかどうかなどお店に直接電話して問い合わせてみたり、もしくはお手軽に百貨店(JR京都駅の伊勢丹や、河原町の高島屋では老舗弁当のコーナーがあります♪)でGETしてはいかがでしょう。

行楽弁当とは別に、ホテル名や住所を言えば少数でも届けてくれる仕出しを使うのも素敵です。

京都に引っ越しした日、荷解きで外に食べに出るヒマも惜しいというとき、手伝いをしてくれた両親へのせめてもの貢物(笑)にと、瓢樹さんにお願いしました。

Dsc00133 11時に電話して、2時間後の13時には使い走りのでっちさんみたいな男の子が、折箱とお汁が入った木箱を提げて届けに来てくれるというフットワークの軽さ。こちらで4000円だったかと思いますが、立派なものでしょう?

初めてこういうところを使ったのですが、両親も大喜びでなんとも豊かな気分になったものでした。

お店で緊張しながらではなく、まずこういったかたちで、気になる料理屋のお料理をじっくり戴いてみるのもいいですよね♪

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お刺身の美味しさとは

Dsc01220  以前、お刺身の魚は、水揚げされて間もなければ間もないほど、新鮮で美味しいと思っていました。

しかし、さにあらず!いえ、食材によっていろいろなのです。

例えば、「じき宮ざわ」で戴いた鯛のお造りはそれがとても分かりやすかったです。

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大変美味しいのですが、ただ単に、ぶるんと跳ね返すような弾力のある歯ごたえの身とはまた違うのです。

聞けば、「サクにしてそのまま1日ほど寝かしてます。6kgとかの大きなものになると2日寝かすこともあります。熟成されて、より美味しくなるんですよ」とのこと。

醤油で戴くのではなく、塩を薦められます。

口に入れると、軽く舌に絡みつく、ぬっちりした食感。

それでいて、跳ね返すような弾力も。

寝かし方が絶妙で、そんな両面を持つ鯛に仕上がったのでしょう。(塩は、その絶妙な粘りを引き立たせるためかと思います)

全体に、大変美味しいお料理でした。

Dsc01216ちなみに、先附(さきづけ)の筍は、「塚原産」でしたheart(4日のブログ参照♪)

写真を撮る前にうっかり筍を一切れ完食しまいましたが・・・

写真はすべて、お昼のコース\3,675のお料理たちです。Dsc01217

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p.s.

木曜日まで更新ができません。

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~甘楽花子~ お菓子に盛り込まれる季節

昨日はお料理の食材の話でしたが、今日はお菓子を。

長く和菓子嫌いだった私ですが、一転大好きにならせてくれた立役者のようなお店が、京都・烏丸丸太町南東角の「甘楽 花子」さん。かんらくはなご、と読みます。

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和菓子には、①生菓子(しっとりした生のお菓子) ②半生菓子(外側は乾き物。最中とかがそうですね) ③干菓子(飴やお煎餅、落雁などの砂糖菓子など)の3つに大別されます。

①の中でもお正月のお祝菓子や、茶事など特別な席で使われる凝った作りの繊細なお菓子のことを上生菓子といいますが、花子さんではこの上生菓子をお薄(お抹茶)または煎茶と一緒に気軽に戴けます。

春なのに肌寒かったある日に戴いたお菓子の名前は「嵯峨の春」。

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写真をご覧ください。少し柔らかい目の羊羹が大地、きんとんで作られた緑に黄色が菜の花、ピンクが桜。 春の中の春です。

この日は、お薄のお茶碗がとても美しくて、目が釘付けになってしまいました。

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桜がきらきらと描かれている表面は、自然のくぼみを使って幹や枝ぶりが配され、全体の細かな凹凸で何とも華やか。

お店のご主人はとても良い方で、こちらが質問すると、お菓子のつくりのこと、器のこと、その他お菓子全般についての話等、いろいろ教えてくださいます。

こんな時間がたかだか750円で過ごせるならば、まったくもってお得ですね。

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